比較 ~断熱材編~
セルロースファイバー、現場発泡、グラスウール、ロックウールなにがいいのー?!
一番最初に考えたのが、断熱材と外壁をどうするか。
ハウスメーカーさんを何社か回りました。
でも残念な結果になりました。
大手ハウスメーカー営業「弊社取り扱い品以外は、わかりません」
Boku「えっ!?」
↓
三井開発「なんでも聞いてください、お答えします^^」
ここも私が三井開発さんにお願いすることになった理由の一つです。
妹の(旦那さんの)紹介がなければ、ネット上に転がっている根拠の薄い情報にまどわされるところでした。
と、いうことで、ここにまた一つ根拠の薄い情報を追加します。
あくまで私個人が調べ、たどり着いた情報なので、簡単に鵜呑みにして人生最初で最後の家づくりに失敗しないようにしてください!商品には良しあしがありますので適材適所でお選びください。2017年4月時点の情報です。
<断熱材比較>
セルロースファイバー:これは新聞紙を細かく切って壁の中へ押し込むことで断熱効果を発揮するもの。「紙くずとか燃えるだろw」と思いますが、バーナー(程度)の火ではあぶっても表面が焦げるだけ!防音効果もばっちり!「断熱屋」こと山本さんの本を読んで勉強しました。HPを見つけたので貼っておきます。
断熱・防音・結露防止の家|セルローズファイバー施工は株式会社ゼットテクニカ
非常に興味を持っていましたが、以下の懸念で断念。
・施工し長年が経過したデータがあまりない。
・膨大な量の紙は、マジの火事では火の粉となり隣家に飛び火としてまき散らすのではと心配に。(実験データがあればください)
・施工者がヘタだと密度にムラができる→温度差発生→壁内に気流発生
・紙の詰め込みなので、時間経過で下に沈み、上の方はスカスカになりそう。
・小さな隙間から紙の繊維が出てきて、喘息の原因になりそう。
発泡ポリウレタン:肉とか魚とか乗ってるトレイと同じ、発砲スチロールのようなもの。発砲スチロールって軽いですよね? そう、空気を多く含むので断熱効果が期待できます。これは一条工務店さんでお話を聞き「すげーすげー」と驚いてました。
以下の懸念で断念。
・導入を考えていた会社の発砲ポリウレタンの熱伝導率のデータ。よく調べてみると、その会社内の独自データしかなく、第三者機関や別会社のデータがない。
・高い。
グラスウール、ロックウール:ガラスや岩の繊維でできた断熱材。一般の方がイメージする断熱材はこれ!経年劣化で小さくなる。とひと昔前は言われていたそうです。現在のグラスウールはそんなことはないそうです。コスパに優れるので多くの家の壁に入っています。
以下の懸念で断念。
・30センチ以上これを入れないと、狙っている断熱性能を得られない。
壁が厚くなり、ただでさえ小さい土地の家がさらに小さくなるのは困る。
フェノールフォーム:(商品名:ネオマフォーム)
私はこれを採用しました。
薄いのに断熱効果が高く、経年劣化による性能低下がとても少ない。
ここまで良しあしを語っておいて言いにくいですが、最大の採用理由は、この断熱材の出会いが良かったから。東京都神保町のショールームで断熱材の上に足を乗せさせてもらいました。
「温かい!!(驚き)」
ただの床の上に、断熱材を置き、上に足を乗せただけですよ?
なのに足が暖かいんです。マジックでも床暖房が隠されているわけでもありません。熱源は自分の体から微量に放出される体温なんです!
お布団とかと同じですよね。布団自体は熱を発生させないけど、中にいると温かいのは自分の体から熱が出ていて、それを外に逃がさないから!
ぱっと見、新興宗教の勧誘のようなシーンですがこの感動が私の心に強く残りました。
とても高性能ですがこれ1枚では私の狙った性能を得られないのでこうしました。
充填断熱(柱と柱の間にいれる断熱)としてはグラスウールを使い、その外に外張り断熱としてネオマを採用。
これで窓をAPW430にするとヒート20相当になり、落ち着きました。
本当はグラスウールの代わりにネオマを入れたかったのですが、高いので断念><
<余談>
旭化成建材の商品を気に入っている理由は他にもあります。仕事中に、偶然旭化成建材の方とお話する機会があり、「初期投資はあるが十分な見返りがある」話で盛り上がった事。津波でも旭化成のヘーベルハウスが生き残っていた事。妻の実家がヘーベルハウスな事。今住んでいる賃貸がヘーベルルームな事。
実は、ヘーベルルームが快適なんです。断熱性能が超高い、集合住宅の断熱性能としては不利な角部屋なんですが、それでも暖房費が安い。1日1時間くらい暖房つけて部屋が温まったら、スイッチオフ。それだけで良いんです。
(雪がふるような極寒の日を除く。)
<番外編>
現場発泡ウレタン:ウレタンを吹き付けながら断熱材を現場で作ります。Youtubeに動画がいっぱいあるので見てると吹き付けるのが楽しそう。ウレタン内にガスが入っているので、断熱効果が高いです。
懸念事項
・時間経過でガスが抜けると思います。抜け続け、ガスが無くなったら・・・。10年以上経過した正確な劣化データを見たい。
三井開発を紹介された件について
この題材を書いたのは地球上で私が初めて!
なんでかって?「三井開発」「出会い」で検索すると公式HPの購入体験日記?しかヒットしない!
三井開発で良かった話も、悪かった話も、全て「紙」と「施主」の頭の中だけ!
2030年に義務化されるZEHを満たす家を作る(お願いして作ってもらう)私としては、未来の施主達が「三井開発」で検索してガッカリしないよう、ネット上にも情報を置かせていただこうと思います。
~ここから本題~
妹に言われたんです。
Imouto「一条高いよ? 土地あんの?」
Boku「一条さんの家はQ値(Q値に惑わされていた時期もありました)も高く、良いんだよ! 土地?そんなの探せばいいじゃん」
そう一条さんは「土地があることが前提」なんです。。
自力で土地を探すと、どうしてもコスパが悪くなってしまうんですよね。不動産屋のとりぶんがありますから。
そして不動産屋業界で共有されているデータベースをみんなで検索しあっているから、「公開されたら早い者勝ち!」
で、不動産屋と仲良しだと、その不動産屋が仕入れた物に関しては、公開前にリークしてくれる」ただそれだけ!
山の中とか人口密度の低いエリアなら、すぐ見つかるから良いんですよ。
でも、漢字の書けない「さいたま市」でさえ土地の取り合い合戦です!
Boku「条件に合う土地を何年も待てない!」
Hudousanya「駅まで徒歩10分? 5年くらい待てれば出るよ? それか法外な価格ですね」
駅近? あったよ。
"駅8分で90m^2 が3,000万円!" もちろん土地だけ!
残りのお金で家は建てられません。私はテント暮らしのサバイバーではないので却下。
自力で地主と交渉するテクニックも時間もない!
そんな中、蜘蛛の糸が降りてきました。
Imouto「紹介してあげるよ。三井開発ってとこに知り合いが居るんだよね」
人生で妹に初めて紹介された人間が、建築会社の施工担当さん(男)でした^^
内心では、「三井開発ってなんだよ」「三井財閥とは関係ないんかい!」「てか毎週通ってる道に事務所があるじゃん!(ゲオの通り)」「あっ、そういえば妹の結婚式の手伝いしてたときに名前があった!」
と、情報不足に陥り、不安が募っていました。
そんな時に役立つのが「Google」です!えぇ。検索しました。
わからないことがあったら人に聞く前に検索しろ。そう教わってきたゆとり世代!
ヒットしましたよ。
「Amazonでの購入履歴が!!!」
昔、自宅を立ててくれたファイブイズホーム(昔は細井不動産と呼ばれていた)の社長さんの本を読んだんです。で、内容に偏りがあるといけないから、別の建築会社の本を買っていたんですよね。
「三井開発の社長の本を!!」
どちらの本も「地域密着でやってるから、悪い仕事をしたらそこに住んでいる家族にも影響が出る。だから悪い仕事はできないし、もちろんするつもりもない」的なことが書かれていました!
Boku「たしかに」
よっぽど顔の面が厚くないと、変な仕事して、悪評をもらいつつも生活するなんてできません。そんな会社が30年以上も続きますか?いいえ、続きません。
と、いうことで、三井開発さんを紹介された件でした。
住まいの体験館@一条@茨木
今回は、豪華!2本立て!
どちらもお断りさせていただいた、一条工務店さんの話!!
1、リアル展示場
一条で建てて実際に住んでる家にお邪魔して、住人の話を聞かせていただきました。
@リアル展示場
カーテンしてない。ブラインドもおろしてない。
でも、外から中が見えません!
なんでかって? ガラスに緑色が付いてるんです!
入る前からビックリ。
車を降りると、平屋の大きなお庭付き。テニスコート半分くらい。
お庭は手入れが面倒になって、若干放置されてる感が漂ってました。
ドアを開けると・・・
神経質そうな貴婦人がお出迎え。
話が長かったので、要点をまとめると
・ほとんど標準仕様で住める。
・24時間床暖房(長府さんの床暖房)
・全館空調(ロスガード90:ダイキンのベンティエール)
・冬でもオール電化で光熱費16,000円(母子子の3人で住んでいる)
(旦那は別居。出張ということになっていた)
・全館空調のフィルターは交換せず、水洗いで使い回す
・高気密高断熱で結露しない(しても太陽の光で乾燥するレベル)
2、住まいの体験館@茨木工場
木がいっぱいあった。屋根付きの工場?に山積みになってました。
ヘルメットをお借りし、工場に入ると・・・体験コーナーでした。
まず窓!段違いでした。
疑似的な家がありました。外は寒くて、中は床暖房をつけていると想定。
中からサッシを触りました。
アルミサッシ売ってるヤツってなんなの?って恨むレベル。
アルミサッシは外気温を伝えすぎ!冷たくて触ってられない。
樹脂窓はどうか。
「あたたかいなり~^^」
YKKさんの統計(下図)だと、いまだに日本は樹脂でなくアルミサッシが主流。
アルミサッシで家の中を寒くして、暖房会社か電気会社に工務店やら設計士がお金もらってるんじゃないかと疑う程。
ドイツやスェーデンは、日本よりずっと寒いからわかる。
でも同じような緯度にある中国やアメリカより普及率が低いって!!
日本の住宅水準はここまで低かったのかと驚き。
次は断熱材コーナー!
「もうやめて!グラスウールちゃんのHPは0よ!」
グラスウールがぼっこぼこにたたかれてました。
施工失敗例としてくちゃくちゃに押し込まれたグラスウールと、水分を吸ってカビが生えたグラスウールが置いてありました。
何十年前かはたしかにグラスウールは水分を吸い取ってカビが生えるらしいですが、現在のは撥水加工してあるので、ここまであからさまにはカビ生えない。と認識してます。
それと対比させて、一条のは~とメリットが書かれてました。
時間経過でガスが抜けて、熱抵抗値が下がる事はもちろん書かれてません^^
抜けた事を考慮しても高性能だとは思います。
「ただし、アOOフォーム!お前は許されない!」
経年劣化によって熱抵抗値が0.3とか、断熱してないのと変わらなすぎ。
断熱材自体が優れていても、施工業者次第で大きく性能値が変わる。、現場発泡系は特に難しいと思います。はみ出した部分を切断すると、そこからガスが漏れるそうで、かなりの施工スキルが要求されそうでした。薄くなりすぎると性能が下がり、厚くなりすしぎるとガス抜け覚悟でカットしなければならない。難しい!
あとは防音実験とかハウスダストとか色々あったけど、ジュース飲み放題でした^^
ごちそうさまでしたm(._.)m
詳細は一条工務店さんの「住まいの体験館」のページで見てください^^
「なんでもは知らないわよ、知ってる事だけ。」
「セルロースファイバーってどう思います?」
一条< 「自社取り扱い品以外はわからないです」
三井開発< 「グラスウールと違って熟練した施工技術が求められるから、一口に良いとは言えないかな。ある意味リスキー。」
この知識力も三井開発にお願いしたきっかけの1つです。
特に施工部の部長さんとお話できたのですが、たいへんよく勉強してらっしゃる。(上から目線)
自社で扱っていない「熱交換システムと全館暖房」についても考えを持っていて驚きました。
よくある「自社取り扱い品以外は使えません」「知りません」が無い!
「入れたいものがあれば差額もらえれば変更できます、知らないことは調べます」という紳士っぷり。
ちなみにセルロースファイバーとは・・・新聞紙を切って粉々にしたのを、断熱材として埋め込むもの。
エコ素材なので注目されがちですが、吹き付けの発砲系と同じく、施工者によって性能値にばらつきがでる。それとリフォームの時、断熱材剥がして処理が大変。という印象でした。
この施工部長さん、一回決めた仕様では飽き足らず、追及し続け、違う提案をボンボン出してくれるんです。でもその話はまた今度!
スェーデンハウスを断った理由
「うちは坪単価85万は必要なんで~^^;」
「その年収だと^^;犬小屋しかできないかな^^;」
「あ、でも個人情報は置いて行ってね!名前住所電話番号!」
家の作り(建材、構造)は素敵でした。
窓が特徴的でした。
木製のサッシなので断熱性が非常に高い。
木にはハチの巣ができやすそう。ぷーさんにオススメ!
湿度が高い日本では、木が歪んで閉まらなるリスク。
日本でも北海道エリアなら、スェーデンと気候が近いのでマッチしそう。
関東の高温多湿なコンクリートジャングルだと、条件が悪いように見えました。
最強の建築会社「一条工務店」を断った理由
アクセスの7割がこの記事に集中していたので加筆修正しました。
この記事はあくまで個人の感想であり企業や団体を代表する意見ではありません。
一条さんを断った今でも思います。
一条工務店は「最強」の一角であると。
彼女(現在の妻)と一緒に住宅展示場(さいたま市)に行ったとき、「一条さんだけは必ず見たい」と伝えたんです。なぜかって?
昭和55年基準 | 平成4年基準 | 平成11年基準 | 一条工務店 | |
Q値 | 8.3 | 4.6 | 2.7 | 0.5 |
Q値が世界最高水準の0.51W/m^2
ざっくり言うと、住宅の成績表が優良だということです。
一般的な築20年の家と一条の新築で、9倍の性能値があるということ。
バブル世代との差は16倍以上!!
<展示場まで行ったが、解決されなかった疑問点>
・ 公表されているQ値が高すぎない?
・あまりにもブッチギリの性能すぎない?
・断熱材はフィリピンで自社製造、性能評価は自社のみで他社からは無し。
・他の建築メーカーは、なぜ一条の断熱材を採用しないんだろう??
Q値とは(このブログにたどり着くレベルの方は既に知っていると思いますが)
・・・・家から逃げる熱の量を床面積で割ったもの。
「吹き抜け」や「平屋」だと不利に働く場合があり正しい評価とはいえません。
そこで生まれたのがUA値。これは、外皮面積といって、壁の面積で割ったもの。
UA値の方が、よりリアルな性能評価ができます。ということで最近はUA値を住宅性能評価に使うようです。スェーデンハウスさんのHPが見やすかった気がします。
だからって、Q値、UA値だけにとらわれないで><
家から空気の抜ける量を表す、C値というのもあります。
せっかく温めた空気がガンガン抜けていったら意味ないから!!
で、なんで一条さんを断ったかというと
1.土地を自力で見つけないといけないから。
2.建物が高いので、土地にさける予算が減るから。(性能もその分良い)
3.上記の疑問点4つがもやもやしているから。
一条さんで30坪の家を建てると、我が家の予算(総額4,000万円)では、土地を1,300万で見つけないといけなくなってしまうのです。
1,300万の土地というと、駅から徒歩40分だったり、日当たりが絶望的だったり、危険なエリアとの境目だったりと条件が悪いので、お断りしました。
一条さんのインテリアや、全館床暖房とかすごい好きだったんですけどね。
<こんな人におすすめ>
・土地を最初から持ってる方(譲り受けた方)
・お金なんて湯水のようにわいてくる方
・上記2点を満たし、電化製品の「スペック詳細」を見るのが好きな方
悪い大工は居ない、悪い会社と忙しすぎる監督が居るだけだ。
「OOOは大工の質が低いよ」なんて友人が言ってました。
大工の品質って数値化できるの?
ポケモンみたいにレベルとか攻撃力とかで表現できるの?!
「ボルトが閉まってるかな?規定通りビスは3山以上頭出てるかな?」
「透湿シートはきれいに貼ってあるかな?」
「グラスウールがくちゃくちゃになってないかな?」
ってチェックするのが私みたいなパンピーには関の山。
最終的な情報では、ポラスさんの建物には致命的な欠陥はありませんでした。
Boku< himechanやっほ^^ ヒューマンエラーだよ^^
施工者(大工さん)の意図せぬミス。
そしてそれが気づかれず、壁紙が張られフタされると、誰も気づけない。
現場監督がいるだろって?
いるけど現場を何個も持ってるから現場には完成までに1回行ける程度だよ^^
どうやらそういう事らしいです。
結局、経験豊富な管理者(チェック者)の人件費を削減するがゆえにチェック漏れが起こるようです。
変な誤解を与えてしまうので繰り返しますが
悪い物を作ろうとしてる人は、ポラスさんに居ないという事でした。
友人< OOO設計と、OOホームだけはやめろ。法律で定められた10年の瑕疵保証切れたらソニータイマー並みに発動するよ。
この認識は建築業界での共通見解のようでした。
特にローコスト住宅と言われるものは、きちんとリスクを知ったうえで購入する必要がありそうです。
次は世界最強の建築会社「一条工務店」の話を書きます。